5.07.2014

尾てい骨の怪我

昔好きな女性がいた。名前は「川原翔子」という。今はもう会っていない。15年前に出会って、10年前に会わなくなった。マイナス15からマイナス10を足してマイナス5。私も諦めがついてきたのか前ほど翔子のことを想わなくなった。きっと健全なことなのだろう。

先日、仕事で新しい取引先と名刺交換をしたとき、担当者の若手男性の名前が「河原翔」だと知った。あっ、と心の中で翔子の名前が思い浮かんだ。偶然のレベルにも達しない下らない出来事である。そもそも川の字が違うし、よく考えれば全部よくある文字だ。ところが、心はいい気味とばかりに、あるはずもない河原翔と川原翔子の共通点を探らせるのだった。

心は時にまったく迷惑なやつだと感じた。

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