12.30.2019

ブルジョワープ

タクシーの初乗運賃が値下がりして、いくぶん「ちょっとそこまで」使う抵抗が減った。

先日乗ったときの運転手が印象的だった。品のある老紳士で、運転がとても丁寧だった。行先を伝えて数百メートル走っていると、親しげに話しかけてきた。お兄さんを乗せたのは3回目くらいですよ、と。

ここらが地元のようで、ほぼ毎日同じエリアを周回しているらしい。流してるだけなのに、気がつけば顔見知りのお客もできたようだ。近場のお客さんをたくさん乗せる方が自身の性に合うのだという。

西新宿の高層ビル街に入っていくにつれて、昔話がはじまる。新宿駅のこっち側は、昔は本当になにもなかったんだと。そして都庁ができて、住友三角ビルができて、アイランドができて、あっというまにビルだらけになったそうだ。

物悲しい感じはなく、街並みの変化を実に楽しそうに話していた。いまは孫とアイランドタワーの地下で食事をするのが楽しみらしい。

またゆっくり話を聞いてみたいと思った。

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今年もこれでおしまいです。

みなさまが穏やかな新年を迎えられますよう、祈ってます。

ヒナミケイスケ

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